うつ病にかかっている人は、
何をする意欲も起こらない状態になっている場合が多いです。
しかしその一方で、
「休んでいると家族や会社の人に迷惑をかけてしまう」
と焦る気持ちも同時に持っています。
このあたりの心理状態はうつ病になった人にしか分からないものですが、
心と体が一致していない、というか、
自分で自分を制御できない状態になっているんです。
そうした矛盾をうつ病にかかっている本人が、一番自覚している為に、
どうしても焦ってしまいます。
ですので、家族の人は、そうした心理状態をできるだけ理解してあげて、
ゆっくり休めるような環境を整えてあげるようにしてほしいですね。
ご近所づきあいや電話の対応や友人のお見舞いなども
本人が負担に感じるようなら、お断りした方がよいでしょう。
うつ病にかかっている本人だけでなく、家族も、
治療、療養の為には焦らない事が重要です。
家族が良かれと思って、
気晴らしに外出やちょっとした旅行などを勧めたくなるかもしれませんが、
それが本人とってストレスになるなら止めた方がよいです。
逆に、本人が
「少し症状が良くなってきたから、何か始めた方がいいかな」
と言ってきた場合でも、家族は
「もう少しゆっくりしたら」
と抑えたほうがよい場合が多いです。
家族の立場としては、本人の焦りを取り除く事を第一に考えるべきで、
一緒になって焦るような行為、言動は控えるようにしましょう。
もし、何かしら行動を増やしていく場合には、
医師との相談の上で行うようにした方が安全でしょう。