有酸素運動は、心肺機能を高めて、持久力を上げるのに効果的ですが、
それと同時にストレスの緩和にも役立ちます。
その有酸素運動で一番手軽に出来るのが、ウォーキングです。
ウォーキングといっても、ただ歩いていれば良いというわけではなく、
背筋を伸ばして、普通に歩くときよりも10cmほど歩幅を大きくするつもりで、
かかとから足を着き、地面を蹴り上げるように大股で歩くようにします。
歩くスピードは、無理に速く歩く必要はありません。
しばらく歩いていると軽く汗ばむけれど、呼吸は苦しくない、
というスピードが丁度良いでしょう。
そうしたウォーキングを1日30分以上、週に4日以上続けることが理想です。
サラリーマンの方は、通勤時間をウォーキングにすれば良いでしょう。
その場合は、革靴やヒールの高いパンプスなどは避けて、
ウォーキングシューズで通勤しましょう。
荷物やカバンに関しても、手に持ったり、肩にかけるのではなく、
できれば体の左右に均等に負担がかかるリュックサックなどにしたほうが
バランスが取れて歩きやすくなります。
そして、このようなウォーキングの効果としては、精神面も重要です。
最初は苦痛だったり、つまらないと感じるかもしれませんが、
快調なペースで歩いていると、徐々に気分が高揚して、
歩いている事に快感を覚えるようになっていきます。
こうした時の脳の中では、脳内麻酔といわれるエンドルフィンが
大量に分泌されている状態と言えます。
エンドルフィンとは、幸福感や快感などをもたらしてくれる物質であり、
それと同時に痛みやストレスへの耐性を高めてくれて、
免疫機能も強化してくれます。
ですので、ウォーキングは、精神的な面、免疫学的な面から見た場合、
ストレス緩和、疲労回復にとても効果があるといえるんですね。