どんなに体に良い食材でも、そればかりを摂り過ぎてしまっては、
逆に体に害を及ぼしてきます。
例えば、野菜が不足しているからといって、
ほうれん草ばかりを食べていると、尿路結石になりやすくなる、とか
栄養価の高い卵もそればかりを食べていたら、
コレステロール値を上げてしまう可能性もあります。
ひとつの食材を大量に摂るような食事は、体のバランスを崩し、
胃腸の働きを弱め、ひいては精神の弊害にもつながります。
「これだけ摂っていれば安心」という食材は存在しません。
何を食べればいいのか、ということよりも、
色々なものをバランスよく食べることのほうに気をつけなければいけません。
基本的には、穀物、野菜、果物などの植物性食品を中心にして、
ほどほどの肉類、魚、卵、乳製品などの動物性食品を摂るというのが
理想的な食事法です。
さまざまな食材を少しずつ食べれば、栄養素が不足する心配もなく、
摂り過ぎによる弊害も防げます。
よく言われるのは、1日30品目程度を少量ずつ摂ることが推奨されています。
また、うつ病や自律神経失調症の人にとって特に重要なのは、
ストレス耐性を高めるタンパク質の摂取です。
人間がストレスにさらされている時、体内ではタンパク質を必要とします。
食事によるタンパク質が不足すると、筋肉や血液中のタンパク質が使われるので、
その分体調を崩しやすくなります。
また、ウイルスなどに対抗する免疫力も低下してしまうので、
普段から意識的に摂るようにしたいですね。
タンパク質を多く含む食品は、牛乳、乳製品、大豆食品、卵、肉類、魚類ですが、
やはり先に書いたように、そればかりを摂ってしまうと逆効果です。
あくまでも適量を心がけましょう。