このブログでも自律神経失調症という病名を使っていますが、
正式には、胃潰瘍や心筋梗塞などのように体の特定の部位による
単一の病気を表す病名ではありません。

 

自律神経は体のさまざま器官に張り巡らされています。
自律神経失調症とは、そうした自律神経のバランスが崩れ、
体のコントロール機能が狂ったことで、体に現れる症状を示す総称です。

 

また、自律神経失調症は、その定義や概念がハッキリしていない事も多く
医師によっては、このような曖昧な名前を使用せずに、
不定愁訴症候群」とさらに難しい名前で呼ぶこともあります。

 

不定愁訴とは、とくに原因となる器質的な異常がないにも関わらず、
自律神経失調症などのさまざまな不快な症状が現われたり消えたりする、
という概念の事です。

 

このように、自律神経失調症は、定義が曖昧な上に現れる症状、現れる場所も
さまざまであるので、医師によって診断名が異なる場合もありえます。

 

また、検査で異常が認められるような身体的な疾患がない為に
精神以外の医師に見てもらうと、
どこも悪くありません。気のせいですよ
しばらく様子を見てみましょう
などと正しく診断されないケースもあるといいます。

 

自律神経失調症には、精神的なストレスを含んだ心の問題が
密接に関連していることも多く、人によってその症状の現れ方もさまざまで
うつ病的な症状が出たりする場合もあります。

 

ですので身体的な異常が見られない場合は、
やはり精神科に行き、正しい診断をしてもらった方が良いでしょう。