社会生活の中で知らず知らずのうちに自律神経のバランスを
崩してしまう人もいますが、
そうではなく、生まれつき自律神経のバランスが
崩れやすい体質を持っている人もいます。
つまり、もともと自律神経の調節機能そのものが弱かったり、
年齢相当の成長の仕方をしていなかったり、
虚弱体質やアレルギー体質などの人です。
更には、身体的、精神的ストレスに過剰に反応しやすい人や
慢性的にストレスが続いている人も、自律神経が疲弊してしまう為、
バランスを崩しやすい状態と言えます。
現代社会では、仕事や人間関係などの多くのストレスが渦巻いています。
そうした中、ストレスにより自律神経失調症に陥る人が増えていることも事実です。
また、自律神経には、一日のサイクルで
体のリズムを調整している働きもあります。
一般的には、昼間の活動的な時間帯には、交感神経が優位に働いて
心拍数や血圧を上げ、体を活発に動かせるようにします。
そして、夜間の休息の時間帯には、副交感神経が優位に働いて
睡眠や休息を促すように調整してくれています。
こうした体のサイクルは、
1日単位だけではなく、1年の単位でも作用しています。
つまり、夏には副交感神経が優位になることが多く、
冬には交感神経が優位になることが多いです。
よって、季節の変わり目の気温や湿度の変化が激しい時には
そうした変化に対応できなくて、自律神経の調整機能がうまくいかず、
体調を崩して風邪などをひいてしまう人もいます。