怒ったり、興奮したりすると、私たちの血圧はぐんと高くなります。
人前で緊張すると顔が赤らむのも、そのストレスで血圧が急激に上昇するからです。

 

その他にも、心臓がドキドキする、筋肉の緊張で体が強張る、
呼吸が激しくなる、こうした症状の原因はストレスです。

 

こうした変化というのは、全身で起きています。
血糖値も高くなるし、胃腸の動きにも異変が出てきます。

 

このような異変が長く続いて、臓器に異常が出てしまうのが心身症で、
臓器に異常が出ていない一時的なものが自律神経失調症と呼ばれます。

 

私たちの脳には視床下部という、
体調を制御する司令塔のような組織があります。

 

何かストレスの原因となるような事を受けると、
この視床下部が自律神経を緊張させたり、ストレスホルモンを出して、
さまざまな臓器にストレスに対する反応を指令しています。

 

もちろん脳全体にもその指令が伝わります。
その結果ストレス状態になると、冷静さを失ったり、
落ち込んだり、イライラしたり、思考力や注意力が低下したりします。

 

しかし、ストレスの原因となっているものがなくなれば、
ホメオスタシス(自然治癒力)により、再び元の正常な状態に戻ります。

 

ところが、ストレスが蓄積して自然治癒力がなくなってしまうと、
自律神経のコントロールがうまくいかなくなります。

 

つまり、正常な状態に戻りにくくなってしまいます。

 

その結果、特に心配事も無いのに、脳が興奮して眠れなくなったり、
筋肉が常に緊張していて肩がこったり、
訳もなく心臓がドキドキしたり、突然めまいが襲ったりしてしまいます。

 

こうした体の症状は心に溜まったストレスが原因であるので、
薬を飲んでも根本的な解決にはなりません。

 

 

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