人間にストレスが加わると、ノルアドレナリンやコルチゾールといった
抗ストレスの物質が分泌されます。

 

しかし、その一方で、セロトニンの分泌が弱まり、
セロトニン神経の機能低下が見られるようになります。

 

このような状態が続き、さらにストレスが慢性的に加わって、
充分な休息なども取れないようになると、
不眠症を訴えたり、早期覚醒などが見られるようになります。

 

これはノルアドレナリンによる活動的な機能が
必要以上に昂ぶっている状態といえます。

 

こうした状態になると、セロトニンの分泌が減少していることで、
精神の安定が図れなくなったり、平常心を保てなくなっているので、
ノルアドレナリンの働きによって余計な雑念ばかりが
頭の中に浮かんできてしまいます。

 

ですので、症状としては、明け方に目が覚めた瞬間から、
心配事が頭の中をグルグル巡り、それきり眠れなくなります。
そして、それと同時に食欲も低下していきます。

 

こうした状態がさらに続くと、
やがては、抗ストレスとして頑張ってきたノルアドレナリンの活動も
限界に到達してしまいます。

 

すると、ノルアドレナリンの活動も徐々に弱まり、
ストレスに立ち向かえなくなり、心のエネルギーが急降下をはじめます。

 

こうなってしまうと、これ以上は頑張れないという事になり、
もう働けない、会社にいけない
自分には能力がない
生きていても仕方がない
という事態を引き起こし、うつ病を発症してしまいます。