うつ病というと一般的には、
やる気がなくなる
元気がなくなる
気持ちが落ち込む
といったように、見るからに”生きるエネルギーが低下している状態“を
イメージすると思います。
何事にも無関心になって、
以前のように注意深く考えられない
考える気力さえもない
という症状が現われてきます。
また、身体的にも、
体を動かす力が出ない
行動がのろい
そもそも体を動かしたくない
といった症状が目立ってきます。
症状が進むと、話すこともできなくなったり、
部屋に閉じこもって寝たきりの状態が長く続いてしまいます。
確かに、このような症状がうつ病ではよく見られるのですが、
そうしたタイプとは全く逆で、
自分の気持ちの落ち込みを神経質に捉えてしまい、
漠然とした不安感や焦燥感が強くなっていくタイプの人もいます。
「こんな自分ではダメだ。なんとかして以前のように戻らなければ」
という焦りから、気持ちばかりが先走って
何をやるにしても空回りしてしまいます。
このようなタイプの人は、一般的なうつ病の症状とは違っているので
一見すると活発なように映りますが、
やはり、心のエネルギーが低下している状態に変わりはないので、
うつ病と診断されることになります。
■空回りタイプのうつ病
このような、外見的には活発に動いていても、
空回りが多く正常な行動ができないタイプは、
比較的、女性に多く見られる傾向にあります。