心の病というのは、いろいろな形で表に出てきます。
それは人によって様々な症状として現われるので、
決まったパターンがあるわけではありません。

 

人によっては、疲れやすくなったり、だるくなったり、
または、食欲がなくなったり、胃腸の調子が悪くなったり、
または、漠然とした不安感に襲われたり、動悸が激しくなったり、
または、気持ちが落ち込んだり、仕事が苦痛になったり、
などなど、その人の性格や生活習慣などにより、
様々な症状として現われてきます。

 

例えば、出社拒否症などもそうした例の一つです。

 

これは出社拒否症という病名があるわけではないのですが、
心の中に何かしらの問題を抱えていて、それが出社を拒否するという症状として
表に出ていることになります。

 

これはうつ病の症状といえるでしょう。

 

こうした人の特徴のひとつとして、
自分が心の病気にかかっているという認識を持っていない人が多いです。

 

また、出社拒否というと、他人から見てみると、
怠け癖からきていて、部屋から出ずに引きこもったままで単に甘えているだけ
と思われがちですが、実際にはそうでない場合が多いです。

 

会社の前まではなんとか通勤するのですが、会社の入り口を見た途端に
そこから足が動かなくなり、引き返して公園に寄ったり、
結局そのまま家に引き返してしまう、というケースが非常に多いです。

 

こうした症状が続くと、ある日突然、原因不明の頭痛に襲われたり、
肩こりや腹痛などの肉体的な苦痛を伴ったりしてきます。

 

しかし、本人にとっては「出社したくない」という症状が心の病気からきていて、
それが肉体的な症状として派生しているという意識が全くないので、
単なる身体的な病気と捉えてしまいます。

 

そうなると、最初は内科を訪れることになり、そこで精密検査を受けるのですが、
肉体的には異常が見つからず、そこで医師と話していくうちに
どうやら精神的なものが引き金になっている可能性があるのかも、
という事になり、そこで初めて本人が心の病気の存在に気づく事になります。

 

うつ病というのは、一般の人にはまだ正確には知られていない部分が多く、
その為に発見が遅れて、早期治療ができないという場合もあります。