潜在意識に対しては、私たちの意志はほとんど無力です。
例えば、夢の中で、一生懸命に走ろうと思っても、
体がいう事を聞いてくれずなかなか走れない、という
経験をしている人は多いと思います。
また、夢の内容というのは、
全くのデタラメで理屈にあっていないものが多いです。
メチャクチャで脈略がありません。
そこでは、道理や理屈も存在しません。
潜在意識にあるものは、理性ではなく、本能や感情です。
「学校へ行きたくない。またいじめられる。。。」
社会人になったとしても、
このような、学校でいじめられたり、先生に叱られたりした時の
マイナスの感情が潜在意識の中に溜まっています。
顕在意識では、その事を忘れていても、
潜在意識では、しっかり残っています。
自分を守ろうとする防衛反応と結びついているので、
極めて頑丈で強固なものです。
ですので、その人の感じ方や考え方、性格などは
潜在意識にどのような感情があるかによって、
だいたい決まってきます。
子供の頃にいじめられたり、叱られてばかりいたら、
社会人になっても、そうした他人に対する恐怖感を持ったままの
性格になっていくでしょう。
また、それとは逆に、
愛情をいっぱい浴びて育った子供は、他人に対して優しく、
親和的な性格になっていくでしょう。
性格は変えられない、という事が言われていますが、
そうではなく、顕在意識にガードされた心の奥深くの潜在意識に
溜まっているマイナスの感情に働きかけ、
それを取り除く事ができれば、性格はある程度変える事ができるんですね。