私たちの心や身体は、一度ストレスがかかっても、
ストレスの原因がなくなれば、直ぐに元に戻る仕組みが備わっています。

 

ですので、仕事でクタクタに疲れて帰ってきても、
休養をとると以前のように元気が回復します。

 

怒ってカッとなり、血圧が上昇しても、
怒りがおさまれば血圧は元のとおり安定します。

 

私たちの心や身体に備わっている、このような仕組みの事を
ホメオスタシス(恒常性維持機能)
といいます。

 

別の分かりやすい言い方にすると、
復元力とか自然治癒力
といってもいいです。

 

しかし、私たちの心を圧倒するような強いストレスを受けたり、
慢性的にストレスを受け続け、ストレスが蓄積して、
知らないうちに心が緊張してしまうと、復元力がなくなってしまいます。

 

つまりホメオスタシスが正常に機能しなくなってしまいます。

 

強い力で押しつぶしたゴムボールや、長時間押さえ続けたゴムボールが
元に戻らなくなるのと似ています。

 

不眠や肩こり、動悸やめまいなどは、
心に受けたストレスにより、
ホメオスタシスがうまく働かなくなったことが原因で
起きてくる症状ともいえます。