先の記事で書いた顕在意識と潜在意識の続きです。
上空100メートルにある板の上を、
「渡ろう」と顕在意識で思ったとしても、
「危険だ」と潜在意識が思ってしまい、
足がすくんで動けなくなる。
これは人間として、危険を察知して回避しようとする反応ですから、
とても正常なことです。
しかし、例えば高さ50センチにある板の上を歩こうとした場合でも
怖いと感じ、心臓がドキドキして一歩も踏み出せないとしたら、
どうでしょうか?
この場合は、心の病気を疑う必要があります。
これと同様に考えて、
疲れたときに意欲が湧かないのは、当然の反応です。
休息して疲れを癒そうとする、潜在意識の働きです。
しかし、疲れてもいないのに意欲が湧かない。
「会社へ行かなければ」と思っていても、
気力の湧かない状態が続くとしたら、
うつ病や自律神経失調症を疑わなければいけません。
これは、顕在意識と潜在意識のバランスが崩れている状態です。
恐怖や不安というのは、危険に対する潜在意識から発せられる警戒信号です。
危険を察知すると、顕在意識とは無関係に恐怖や不安を覚えます。
そして、この恐怖と不安こそがストレスを生み出す最大の要因です。
しかし、ストレスとなる恐怖や不安の大きさというのは、
それぞれ人によって違ってきます。
また、同じ人でも、その時の感じ方や考え方、心の処理の仕方によって
その大きさというのは違ってきます。
また、ストレスを生み出す感情というのは、恐怖や不安だけではなく、
怒りや憎しみ、悲しみ、劣等感、挫折、心配なども
強いストレスになります。
しかし、それらのストレスの大きさは、
心の持ち方でかなり変わってきます。
大きくなってしまうこともありますし、
逆に小さくすることだってできます。
心理療法などで心のトレーニングを行えば、
ストレスを小さくし、心の器を大きくすることができます。
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