先の記事では、東京タワーの透明床を例に挙げましたが、
スカイツリーにも透明床があるそうですね。
しかもスカイツリーの透明床の、地上からの距離は300メートル以上あるんだとか。
絶対立てないです。。。
今回はもうひとつ例を挙げてみます。
地面に幅50センチ、長さ10メートルの長い板が置かれているとします。
「その上を渡りきりなさい」
といわれたらできない人はいませんよね。
誰だって平気で10メートル渡りきる事ができます。
走ったり、スキップしながらでも渡れるでしょう。
しかし、同じ板が地上100メートル上空にかかっていたらどうでしょうか。
ビルとビルの屋上をつなぐように幅50センチ、長さ10メートルの板があります。
下を覗くと、人や車が小さく見えます。
こうした状態では、ほとんどの人は足が震えて渡れなくなるでしょう。
同じ板なのに、地上100メートルになると渡れなくなってしまう。
もちろんこれは、その高さが恐怖感を与えているからです。
板でなくてもいいです。
幅50センチの絶対に曲がったり折れたりしない鋼鉄でもいいです。
そして、風も絶対に吹く事がない無風の状態が約束されています。
それでもやっぱり渡る事はできないでしょう。
「地上ではスラスラ足を踏み外すことなく渡れたんだから、
上空でも渡れないはずがない」
合理的に理屈的に考えればその通りでしょう。
でも実際は渡れないです。
板の幅を1メートルにしても、やっぱりほとんどの人は
一歩も踏み出せないでしょう。
「理論的には渡れるはずだ」とどれだけ自分に言い聞かせても、
どうしても転落のイメージを持ってしまいます。
怖くて足が震えてきます。心臓がドキドキしてきます。
そして、こうした症状を自分の意志で抑えることができません。
落ちたらどうしよう、という不安感、恐怖感が
自分の意志とは無関係に、心と身体を縛りつけてしまいます。
こうした不安感、恐怖感は、ストレスと同じです。
人間の身体というのは、強いストレス、慢性的なストレスを受けていると、
自分の思うようには、動いてくれなくなっていきます。
つまり、ストレスにより自律神経のコントロールがうまくいかなくなり、
訳もなく心臓がドキドキしたり、不必要に緊張したりします。
その症状がひどくなって、心や体に不調や障害が出てくるのが、
自律神経失調症です。
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