心の病気というのは、ほかの病気と同様に早期発見、早期治療が大切です。
しかし、つらい症状があったとしても、それが身体に現われたなら、
心との関係を疑ってみる人は、ほとんどいないでしょう。
仮に、心の問題だと気がついたとしても、
たいていの人は自分の力で何とかしようとします。
「もっと頑張らなくてはいけない」
「気持ちを強く持たなくてはいけない」
「根性でなんとか乗り切ろう」
そのように自分自身を叱咤激励し、一人で頑張ろうとします。
そしてその結果、更に疲労やストレスが蓄積し、
病気をいっそうひどくしてしまいます。
自分で何とかしようとして、それがうまくいかないと
自信喪失に陥ってしまいます。
「自分はダメな人間だ」
「こんな病気になるなんて情けない」
このように本気で思い込んでしまいます。
しかし、心の病気というのは、
頑張りが足りないとか、ダメな人間だとか、そういった事とは
全く関係がありません。
あなたの生活スタイル、生活環境におけるストレスなど、
必ず何かしらの原因があります。
その原因にきちんと対処すれば、治す事のできる、
あるいは改善することの出来る病気です。
日本では心の病気に対する理解が、まだまだ不足しているのが現状です。
心の病気を恥ずかしいと感じたり、
自分の力でどうにかなるだろうと考えてしまいます。
それにより早期発見、早期治療のチャンスを失いやすいです。
そういう事態をできるだけ避ける為に、
自分の心の病気を自覚し、正しく理解し、早めに対処してしていきましょう。