うつの大きな特徴のひとつに不眠の症状を伴う事が挙げられます。
およそ9割のうつの方に不眠がみられるといわれています。
そして、その不眠には、3種類あります。
「入眠障害」—うまく眠りにつけない
「熟眠障害」—ぐっすり眠ることができない
「早朝覚醒」—予定より早く起きてしまい、その後眠れなくなる
うつの不眠には、
一旦寝ついても直ぐ目が覚めてしまう、
なかなか寝つかれず、ようやく寝ても夜明け前に目が覚めてしまう、
といった症状が多いようです。
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2つのパターンがあることは
よく知られていますね。
簡単に説明しますと、
レム睡眠は、眠りが浅い状態です。
眠っている間も眼球が動いていて、夢を見るのは、レム睡眠の時です。
それに対して、ノンレム睡眠は深い眠りです。眼球も動きません。
健康な人は、眠って直ぐにノンレム睡眠に入り、
やがてレム睡眠、再びノンレム睡眠というパターンを眠っている間に
何度か繰り返しています。
平均的にはだいたい90分サイクルで繰り返していきます。
しかし、うつの人は、眠り始めにレム睡眠に入ってしまいます。
それにより睡眠のリズムがつかめず、眠りが浅くなってしまいます。
ぐっすり眠ったという実感が得られない為に、
不眠感が強く残ってしまいます。