うつ病とまではいかなくても、仕事でミスしたり、友達とけんかしたり、
日常生活でのトラブルなどが原因で、暫く落ち込んだり、
憂うつになったりすることは誰にでもあることです。

 

これは広い意味で「うつ状態」といって「うつ病」とは区別しています。
うつ病とうつ状態の境目はどこにあるのかは判断が難しくて、
例えば、うつ状態が2週間以上続いて、不眠や身体にも何かしらの症状が出てきて、
朝気分が悪く、午後になると徐々に回復する「日内変動」がある時には、
うつ病の可能性が高い
、と言われています。

 

最近では、うつ病に関してテレビや雑誌で取り上げられることも多く、
一般にも広く認知されてきていますので、自分の症状をみて、
「もしかしてうつ病なのでは」と疑うケースも多くなっています。

 

しかし、実際には違う病気が原因となっていることもあります。
例えば、不安精神症やパニック障害、自律神経失調症、統合失調症など、
これらの病気が原因でうつ状態になることがあります。

 

普通の人には、自分がうつ病なのか、うつ状態なのか、
不安精神症なのか、自律神経失調症なのかはほとんど分からないと思います。

 

よく言われるのは、うつ病には抗うつ薬の治療が有効ですが、
うつ状態の場合は、抗うつ薬を用いても十分には効かない事があるそうです

専門医でもうつ病とうつ状態の見極めは難しいとされています。