家族の役目として重要なものの1つに、
主治医から処方された薬を、きちんと飲んでいるかどうか
チェックする事も挙げられます。

 

患者さんによっては、薬を飲む事に抵抗を感じていて、
勝手に減らしてしまうケースがあったり、
なかには、薬漬けになることが怖くて、家族が見ていない時に
こっそり薬を捨ててしまう人もいるようです。

 

人によっては、少し身体の調子が良くなると、
「もう大丈夫だろう」と
自分の判断で薬を止めてしまうケースがあります。

 

このような状態だと、しばらくは何ともないかもしれませんが、
抗うつ薬の効き目が切れてくれば、再度悪化する可能性が高いです。

 

薬をちゃんと飲んでいるかどうかの確認は、家族にしかできない事です。
薬の服用をチェックし、もし飲んでいないようなら医師に相談しましょう。

 

家族からは、なぜ抗うつ薬が必要なのかを説明し、
きちんと飲み続けるように勧めましょう。

 

また、薬が変わったり、量が増減した場合などは、
体調に変化がないか、副作用が出ていないかもチェックしてあげてください。

 

うつ病の場合、主治医と家族との意思疎通がスムーズに行える事は
治療上とてもいいことです。

 

最初の頃は、本人と家族が一緒に通院し、症状や治療方針について
担当医から直接説明を聞いておくことがよいでしょう。

 

また、薬の服用による症状の変化や気になる点など、
家族から担当医に話をしておくと、より正確な治療ができるでしょう。