うつ病の治療中の家族や親しい人に対して、
どのように接してあげるのが一番良いのでしょうか。
うつ病の苦しみは、うつ病になった人にしかわかりません。
ですので、なるべく本人の事をいつも気にかけてあげて、
そばで見守ってあげることがベストと言えます。
言葉で理屈っぽく説明する必要はありません。
「いつも気にかけているよ」
「回復するまでゆっくり休んでいよう」
という何気ないメッセージを送ってあげることで
本人は安心します。
こういったことは、言葉だけでなく、態度や視線などからも
十分に伝わっていきます。
つかず離れず見守る事が大切で、あまり干渉し過ぎてもいけません。
症状が重いときには、食事や入浴など、身体を動かす事自体が
苦痛に感じることもあります。
そういった時に相手を急かすような言葉を言ってはいけません。
病気のせいで何もする気になれないのだと、理解してください。
また、相手は悲観的なことばかりを何度も口にするかもしれません。
そういったことを何度も聞かされると、時には苛立ってしまうかもしれませんが、
これも病気の一部です。本人の本当の意思ではありませんので、
ちゃんと受け止めてあげてください。
相手の目を見てうなずく、相槌を打つ、相手の言葉を繰り返す、など、
話を聞いてあげて、受け止めるだけでも本人の気持ちは楽になっていきます。
相手のペースに合わせ、できるだけ普段どおりに接してあげてください。