うつ病の人を励ましてはいけない、ということを聞きますが、
これは励まし方によります。

 

うつ病を理解していないまま、単に
頑張って!」とか、
しっかりして」などと、
叱咤激励するような感じの励まし方は良くないです。

 

必ず治るから治療を続けようね
いつも見守ってるよ」というように
穏やかに励ましてあげましょう。

 

こういった励まし方なら、本人にとっても治療を続けるうえで
大きな勇気となります。

 

また、回復の兆しが見えてきても、家族や周囲の人は焦らないで下さい。
「もうそろそろ仕事に復帰できるんじゃないのか」
「そろそろ学校へ戻れるまで回復したのでは」
などと、考えてしまいますが、できれば期限などは決めずに対応した方がよいでしょう。

 

数ヶ月に及ぶ治療期間になると、ついつい焦りがちになってしまいますが、
十分に回復するのを待って、主治医の指示に従い、万全のタイミングで
次のステップへ進む方が、逆に近道となります。

 

治療中に分かる回復のサインとしては、
・顔色が良くなる
・相手からの会話が増える
・食欲が出てきた
・夜も以前のように眠れるようになる
・自分から外出するようになる

 

など。
このような変化は家族にしか分からないものです。
相手を見守り、このような些細な変化に気づいてあげて、
前向きに治療をサポートしてあげてください。