うつ病は回復期になっても、気分の変動がしやすい病気です。
良くなったと思った翌日に、激しく落ち込むということもあります。

 

職場や学校への復帰をするのは、
このような気分の変動が収まったあとです。

 

普通に日常生活が送れるようになって、
1ヶ月以上たったら
、主治医と相談のうえ、復帰の時期を考えましょう。

 

本当に回復してくると、心に余裕が出てきて、
「もう少し休んで、もっと体調が良くなってから職場に戻ろう」
と考える事が出来るようになります。

 

周りの家族や友人は、
「もうそろそろ会社に行ったほうがいいんじゃない?」とか、
「元気になったんだから、家でゴロゴロしていないで体を動かしたら?」とか、
復帰を無理に進めるような発言や非難などはしないようにしましょう。

 

本人は体の調子が戻っても、肝心の心の状態が
まだ抑うつ気分が続いていたり、趣味などを楽しむ余裕がないこともあります。

 

心の状態は本人にしか分かりません。長い目で見守ってあげる事が大切です。

 

本人にしてみると、症状が良くなれば、直ぐにでも元の生活に
戻りたいと思うでしょうが、主治医からは「まだ早い」と
止められる事もあるかもしれません。

 

薬で症状が治っているように見えても、
脳の神経伝達物質の機能はまだ正常でない可能性が高い場合もあります。

 

100%回復しなければ復帰できないというわけではありませんが、
8割程度回復すれば、そろそろ復帰を考える時期だと思います。

 

会社によっては、完全に治してから復帰するように
言われる事もありますが、復帰して様子を見ながら
自分の体調や心の状態を確認しつつ、徐々に慣らしていくのが
一番よい方法です。