悩みがあったりストレスを感じている時に、
部屋に閉じこもっていろいろ考えていても、
悩みが深まるばかりで解決策が出てくる可能性は少ないでしょう。

 

うつ病になった時には、精神的に孤独になっている事が多いです。
何もやる気がしなくて、無気力状態になっています。

 

そうした人を無理矢理外に連れ出すのは、問題がありますが、
もし自分から外に出てみたいと思ったら、無理のない範囲で
外気に触れる事は気分転換になってとても良いでしょう。

 

歩くという事は、脳を刺激します。
脳を活性化させるには、脳を働かせる事が一番良いと思ってしまいますが、
実際には、体を動かした方が脳の活性化には効果的です。

 

これについては、以前の記事でも書きましたが、
ストレスを別のストレスで解消するという方法と一緒です。

 

脳のストレスは脳以外のストレスを加える事で、
脳自身のストレスは軽減していきます。

 

脳以外のストレスというのは、
つまり、歩いたりする事によって生じる体へのストレスです。

 

ストレスという言い方だと誤解を受けるかもしれませんが、
つまり体への負荷という意味でのストレスですね。

 

歩いていると、目や耳や鼻などの五感からさまざまな刺激が脳内に入ってきますが、
これは部屋の中に閉じこもっていては、受ける事のできない刺激です。

 

このような自然の刺激というのは、自分では予測できない部分もあるので、
脳の刺激にはとてもよい効果を発揮します。

 

また、「足は第二の心臓」といわれているように、
歩く事で全身の血液循環が良くなって、脳に多くの血液と酸素を補給する
ことが出来るようになります。

 

このブログではウォーキングの正しいやり方についても紹介していますが、
うつ病の患者さんがいきなりそうしたウォーキングをするというのは
難しいかもしれませんので、とりあえず気分が向いてきたら、
近所を適当に歩くだけでも構いません。

 

それだけでも脳に刺激が伝わり、モヤモヤした気分や溜まったストレスが
晴れていくこともあります。