うつ病の人と接する時には、相手の気持ちを推し量り、
その気持ちに共感してあげる言葉をかけてあげましょう。
その上で、楽になるような、リラックスできるような言葉をかけて、
暖かく見守っていきましょう。
例えば、
「早く治したい」「早く会社へ復帰したい」
と焦っている人には、
「その焦る気持ちはよく分かるよ」
と共感してあげた上で、
「早く治そうと焦らなくても大丈夫。ゆっくり治していこう」
と気持ちをなだめてあげましょう。
また、
「なんでうつ病になったのか?」「自分が情けない」
と自分を責めている人には、
「自分を責めてしまう気持ちはよく分かるよ」
と共感してあげてから、
「でも、うつ病は心が疲れ果てた結果、起こってしまったんだから、
これ以上自分を責めるのではなく、大切にしてあげることを考えよう」
と気持ちを修正してあげましょう。
それから、
「これからどうすれば良いのか」「将来が心配だ」
と先々のことを思い悩んでいる人に対しては、
「確かに将来のことが心配になる気持ちは理解できるよ」
と共感してあげた上で、
「でも、うつ病は必ず治る病気だから安心して良いよ」
と気落ちを落ち着かせてあげましょう。
周りの人が、患者さんと一緒に焦ったり心配したりしてしまうと、
本人の不安が倍増しますし、共感を示さずにただ
「それは違う」
と否定の言葉をかけると、本人は突き放された気持ちになってしまいます。
周囲の人は常におおらかな気持ちで支えてあげましょう。