気持ちが落ち込んでいる人、
元気がなくなっている人を見てしまうと、
私たちはつい励ましたくなりますね。

しかし、うつ病の人に対して、励ましの言葉は厳禁です。
励ましの言葉というのは、うつ病の人にとっては
更なるプレッシャーと受け止めてしまうからです。

本人は、なぜ自分がこんな状態になったのか、これから先どうしたら良いのか、
ひとりで悩み苦しんでいます。

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周囲の人に言われるまでもなく、本人が一番強く、

一日も早く回復、克服しなければいけない

と思い、焦っています。

にも関わらず、周囲の人から、

早く良くなって
頑張ってね

などと励まされても、ますます焦りを募らせ、
本人の気持ちを追い込ませる結果となってしまいます。

また、うつ病の人の中には、

自分はうつ病ではなく、単に怠けているだけ

と思っている人もいます。

そうした人に対して、

頑張ってね

などと励ましてしまうと、

やっぱり自分の頑張りが足りないんだ
周りからは自分が怠けていると映っているんだ

と勘違いしてしまい、更に自分を責める事になり、
その結果、病状がかえって悪化してしまいます。

言ってはいけない言葉

うつ病の人に接するときには、言葉を選ぶようにしましょう。

例えば、以下のような言葉はタブーです。

「なんてこんな病気になってしまったの?」

「いつになったら治るの?」

「怠けているだけじゃないの?」

「この先どうなってしまうの?」

このような言葉は、明らかに相手への焦りを誘いますから、
決して言ってはいけません。

そして、先にも書いたように、相手への心理を推し量るのなら、

「しっかりしてね」

「頑張ってね」

「早く良くなってね」

「とても心配している」

といった言葉も、こちらは良かれと思って言っているのですが、
本人は更なるプレッシャーと捉えてしまいますので、
意識して使わないように気を付けましょう。