一般的にうつ病の初期症状は、
人それぞれ違ってきますが、
ある日突然激しい症状に襲われる、というような病気ではありません。

 

「体がだるい」
「疲れがなかなか取れない」
「食欲が出ない」

といったありふれた、ごく日常的な体の不調から始まるケースも多いです。

 

ですので、どうしてもうつ病との関連性に疑いを持つ人は少ないです。

 

また、上記で挙げた体調の不調だけではなく、

「何をしても興味が湧かない」
「物事に集中できなくなった」
「意味もなくイライラする」

というような、”いつもと違う自分” に精神的な違和感を覚える人もいますが、
これをうつ病の初期症状である “抑うつ気分” と
認識できる人はほとんどいないでしょう。

 

うつ病というのは、風邪や熱っぽい、というような
誰でも何度でも経験するような症状ではないので、
事例が少なく、本人も気づきにくいものです。

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仮に、上記のような症状が出ても、
時間の経過と共に軽くなるのなら問題はありません。

 

しかし、うつ病の場合は、1,2日間でその症状が消えるという事はなく、
何ヶ月間、長い人になると何年間も、上記のような症状が継続します。

 

体の違和感、心の違和感に気づいて、内科を受診しても
検査の結果は、異常が見つからない場合も多いです。

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その段階で、医師によっては、うつ病を疑って、
心療内科や精神科を紹介してくれる場合もありますが、
単に、「異常なし」で終わってしまう場合もあります。

 

もちろん、上で挙げた症状は、うつ病以外の病気でも現れることがありますので、
早合点して、うつ病と勝手に決め付けることはできませんが、
数ヶ月単位で症状が続き、それに苦しむようなら、
とりあえずは、行きやすい内科を訪ねてみて、
医師の診断を仰いだ方が良いでしょう。