うつ病と深く関わりのある要因に対人関係のストレスが挙げられます。
上司や同僚、取引先での人間関係のトラブル、
家族やご近所との不和によるストレスなどは特に注意する必要があります。
こうした対人関係の問題が要因となり、
うつ病が発症してしまうケースが多いです。
表面的には、全く別の出来事がストレスになっている場合でも、
その背後には対人関係の問題が隠されている事もあります。
例えば、
仕事が残業続きで忙しい、仕事の責任の重さに耐えられない、
というストレスがある場合でも、
上司や同僚との対人関係がうまくいっているのなら、
ストレスをそれほど強く感じることなく、仕事を続けられるものです。
しかし、職場での対人関係がギクシャクしている場合には、
たとえそれほど忙しくなくても、そして責任の重い仕事でなくても
ストレスは増大してしまいます。
また、家事や子育てでストレスがある場合でも、
夫や自分の両親、ご近所との対人関係がうまくいっているのなら、
ストレスをそれほど強く感じることなく、家事や育児を続けられるものです。
しかし、夫と喧嘩ばかりだったり、全く会話がなかったり、
ご近所ともコミュニケーション不足になっている場合には
やはりストレスは増大してしまいます。
仕事の失敗、育児の大変さがストレスになってうつ病になってしまった人でも
それは表面的な事で、実際には対人関係に支障をきたしていることが
ストレスになっており、それが本当の原因だったというケースも多いです。
ですのでまずは、対人関係の改善を図ることが先決です。
それがストレス軽減につながりますし、
ひいては、うつ病になる確率を抑える事にもつながっていきます。