仕事の重責、人間関係のストレスなど、嫌な事ばかりを考えているのは、
精神衛生上よくありません。

 

こうしたことを当てもなく考え続けるのは、脳にも無理を強いるので、
心身の健康にも悪影響を及ぼします。

 

余計な事を考えると、精神的なストレスが肉体にも影響を与えて、
悩んだ末に胃腸の調子が悪くなるという人もいますが、
そのような人は、実は脳のほうが、より多くのダメージを受けている場合が多いです。

 

というのも、人間は過剰なストレスを受けると、
それに対抗しようとして、副腎皮質ホルモンというホルモンが多量に分泌されます。

 

この副腎皮質ホルモンは、脳の下垂体前葉からの刺激を受けて
分泌されるようになっています。

 

ですので、ストレスを過剰に受け続けると、脳が刺激されて、
副腎皮質ホルモンをフル活動で分泌し続けることになり、
それがやがて身体のバランスを崩す結果になってしまいます。

 

これは、怒りや悲しみなどで脳が興奮状態に陥った時と同じです。

 

このような興奮状態の時には、
体内でアドレナリンというホルモンが大量に分泌されます。
この大量のアドレナリンの分泌機能も脳が司っています。

 

ですので、過剰な怒りや悲しみを引きずり続けていると、
脳の疲労も激しくなります。

 

そうした脳の疲労が蓄積していくと、脳の老化は確実に促されてきます。

 

興奮しやすい人や怒りっぽい人、逆にクヨクヨ考えがちな人は、
脳を疲労させることが多く、脳の老化が早くなってしまい、
人よりも早くボケが始まったりするので、注意が必要です。