抗不安剤はその名のとおり、不安を和らげ、筋肉の緊張を解きほぐして
リラックスさせる効果がありますが、人によっては眠気が出ることもあります。
その為に、車の運転には注意する必要がある、といわれています。
車の運転中に眠気が襲ってきたら危険だからですね。
しかし、抗不安剤の服用で、自分が認識できないほど一瞬で
眠気が襲ってくるわけではありません。
また、車の運転というのは緊張を強いられる作業ですので、
そうしたときには眠気が出ることは、ほとんどないといってよいでしょう。
ですから、それほど神経質に考える必要はありません。
むしろ、運転中は緊張の為に、具合が悪くなる事も多いので、
自己判断で薬を飲むことを中止してしまうかもしれません。
そちらの方が問題ですね。
万が一、眠気が出たら、車を止めて少し眠ればいい、
というくらいに考えてばよいでしょう。
薬の副作用を恐れて、定期的に飲めなくなってしまうと、
薬の効能が有効に発揮できなくなることも考えられます。
また、薬の服用によってさまざまな症状が改善してくると、
自分の判断で薬の量を減らしたり、服用を止めてしまう人も少なくありません。
しかし、自分勝手な判断はせっかく回復に向かっていた症状を
後戻りさせてしまう可能性もあります。
薬は原則として、医師の指示に従って一定期間きちんと服用する事が大切です。