うつ病から回復し、ある程度克服できた段階で復職することになりますが、
復職後の勤務条件としては、当初は短縮勤務が必須です。
フレックスタイムを導入している企業では、
そのコアタイムだけの出勤からはじめるのがよいでしょう。
コアタイムだけの出社という形を取ることができるのならば、
出勤日は週5日でも大丈夫でしょう。
最初は、朝の10時から3時までという設定でスタートし、
9割以上の出勤率が維持できれば、1ヵ月毎に勤務時間を延長していきます。
そして、4ヶ月ほどの時間をかけて、
フルタイム勤務で働くようになれば、順調な回復過程といえるでしょう。
ただし、フルタイムの勤務が可能になったとしても、
最初の6ヶ月までは残業しない事、休日出勤などもしない事を
心がけるようにしてください。
さらにその後、半年くらいの時間をかけて
元の業務処理能力を取り戻すつもりでいれば、
再発の危険性は、ほぼなくなるといっていいでしょう。
もちろん、このような段階的な回復方法をとるようにするには、
職場の理解が必須です。
会社としては理解していても、それぞれの担当の部署の上司には、
うつ病に対する知識不足、対応の仕方の理解不足というケースも多いです。
その場合は、さらにその上のマネージャクラスの人にしっかり伝えておくなど
安心して会社へ行けるような環境作りも必要となるでしょう。