引き続き、自律訓練法のやり方を説明します。
「訓練の方法」
③第3段階—心臓の調整を行う
今度は、心臓の鼓動に神経を集中します。
まず、左胸全体に注意を向け、心臓の鼓動を感じます。
うまく感じ取れない場合は、
右手を左胸にそっと置いてみるのも良いでしょう。
鼓動を感じ取ったら、
「気持ちがとても落ち着いている」
と心の中で暗示をかけます。
それから、
「心臓が静かに規則正しく鼓動している」
と心の中で2~3回繰り返します。
④第4段階—呼吸調整を行う
次に、呼吸を楽にする訓練を行います。
これまでの段階で、暗示を与える時に、
深くゆっくりと呼吸をしながら行いますが、
この段階では、それを集中的に行います。
呼吸に合わせて、鼻から空気が出入りしている感覚、
呼吸に合わせて、お腹が出たりへこんだりしている感覚に注意を向け、
それらを静かに感じ取るような気持ちを持ちます。
息を吸うときには、
「すがすがしい空気が鼻から入って、肺の隅々まで新鮮な空気が行き渡り、
とても気持ちがいい」
息を吐くときには、
「肺の隅々に溜まっていた空気が、全て吐き出されていく」
と心の中で繰り返しつぶやきます。
この後、第5段階~第6段階へと進みますが、
それは次回以降に説明します。