自律訓練法というのは、呼吸を整えて精神の活動をコントロールし、
ストレスを緩和する方法として、広く用いられています。
何も病院だけで行われる特殊な技法などではなく、
一般的に知れ渡っている方法ですので、ネットで調べても
普通に知る事ができます。
この自律訓練法は、非常にシステマティックな構成になっていて、
行うことがパターン化されていますので、
順を追っていくうちに、誰でもごく自然に、ストレスから解放され、
くつろいだ精神状態を取り戻す事が出来るようになります。
もし、自律訓練法を今まで知らなかったという人は
一度試してみる事をお勧めします。
慣れてくれば、どんな環境でも行うことができるようになりますし、
ストレス、緊張の軽減に役立ちます。
「準備段階」
訓練に入る前に、練習環境を整えておきます。
できるだけ落ち着いた場所で行います。
部屋は騒音がなく、適度な明るさの照明があり、暑すぎず、寒すぎないこと。
しかし、慣れてくれば、移動中の電車の中などでも
簡単にできるようになります。
洋服はどんな格好でも構わないですが、多少汗をかくかもしれないので、
カジュアルなものが良いでしょう。
そして、ネクタイやベルト、時計などの体を締め付けるようなものは
外すか緩めておきます。
靴も脱いで構わない状況ならば、脱いだ方が良いでしょう。
途中で意識が他に行かないように、排尿、排便なども済ませておき、
お腹が減っている時や、逆に食後まもない時や、満腹時も避けておき、
なるべく落ち着いた状態になっておきましょう。
以上が、自律訓練法を行う前の準備です。
この後、「訓練時の姿勢」「訓練の方法」と進みますが、
それは次回以降に説明します。