自律訓練法の考案者であるシュルツ氏は、
①仰向けに寝る
②普通の椅子に座る
③安楽椅子に座る
の3つの姿勢を提唱しています。
「訓練時の姿勢」
①仰向けに寝て行う
ベッドや布団の上に寝ます。
頭は枕にのせて、手のひらを下に向けて、ひじを少し曲げて、
体から少し離れたところにおきます。
足は肩幅と同じくらいに開いて、
いちばん楽で自然な位置に開いて置きます。
もし、足を伸ばした時に、突っ張るようで不安定な人は、
ひざの下にタオルケットなどをたたんだものを入れて、
安定した足の状態にします。
目は軽く閉じて、口もとは軽く緩めた状態にします。
②普通の椅子に座る
仕事中でも、電車の中でも、いざという時に
いつでも実践できるように、この姿勢による練習もしておきたいです。
まず、椅子に深く腰かけますが、
背もたれにはもたれかからないようにします。
足は肩幅くらいに開き、少し前に出して、ひざが90度よりも
ちょっと広くなるようにして、足の裏はしっかり地につけて座ります。
腕は、手のひらを下に向けて、
太ももの上に軽く落としたように置きます。
ひじ掛けがある椅子なら、ひじ掛けに腕をのせても良いです。
頭は力を抜いて、軽く前に倒します。
とにかく、どこかが苦しいと感じないようなラクな姿勢を心がけます。
③安楽椅子に座る
ソファーのような、柔軟性のある柔らかな椅子ですね。
姿勢としては、先に述べた仰向けの姿勢と、
椅子に座る姿勢の中間的な姿勢です。
この場合も上記の①②を参考に、
いちばんラクな姿勢をとりましょう。
この後、「訓練の方法」と進みますが、それは次回以降に説明します。