催眠状態とは、一定の暗示を系統立てて行うことで得られる
特殊な心理状態です。
通常の精神状態の時では固く覆われている顕在意識が、
催眠状態になると弱まり、
奥深くに隠れている潜在意識が見えている状態のことです。
そういう時には、判断力や理性力が弱くなっているので、
直接潜在意識に働きかける事ができます。
例えば、対人恐怖症の人にあるような、他人に対する恐怖感や不安感を、
親しみ易く友好的な感情と入れ替える事も可能となります。
つまり、ものの感じ方や考え方、性格にも影響を及ぼし、
悪いストレスを生み出しているマイナスの感情を取り出し、
それらをプラスの感情と入れ替えるという事です。
よく野球選手に例えられますが、
成績不振で三振を繰り返しているバッターには、
「また三振するのではないか」
というマイナスの感情がどうしても潜在意識に残っています。
それにより、余計に緊張してしまい、また三振してしまいます。
そこで、「ヒットを打てる」という暗示を行い、
良いバッティングのイメージを潜在意識に入れるようにします。
そうすると、感情が入れ替わり、
打席に立っても悪いイメージがなくなり、緊張しなくなります。
これで本当にヒットを打てる確率が上がっていきます。
一流の選手ほどメンタルトレーニングの重要性を理解しており、
それにより多くの実績を挙げています。