仕事や勉強などで疲れたりイライラしてくると、
ケーキやチョコレートなどの甘いものを欲しくなる、という人は多いですね。

 

これは脳内でブドウ糖が不足してくると、それを補給させようとする
体からのサインでもありますので、ある意味当然の現象とも言えます。

 

確かに、砂糖は血糖値をすぐに上昇させて、
脳内へエネルギーを補給してくれますので、
疲労感やイライラ感を和らげてくれますが、
逆に、糖分の摂り過ぎは、かえって疲れのもとになってしまいます。

 

砂糖による血糖値の上昇は非常に早く起こりますが、
下がるのも早いことが分かっています。

 

ですので、甘いもので疲労感をごまかしていると、
きちんと食事をした時では、血糖値の上昇が緩やかなので、それに満足できず、
直ぐにまた何かを食べたくなってしまいます。

 

となると、血糖値の波が大きく早くなってしまい、
次から次へと甘いものを食べたくなるという悪循環に陥ることにもなります。

 

それに加えて、糖分を摂り過ぎると、
代謝をするときにビタミンB1を大量に消費しますので、
ビタミンB1が不足しがちになります。

 

ビタミンB1は、ブドウ糖をエネルギーに変換する時に必要な栄養素ですので、
それが不足すると、脳内でエネルギーの生産が滞ってしまい、
精神が不安定になったり、集中力が低下したりして、
結果的に、疲労や無気力感などの症状が出やすくなります。

 

ですので、甘いものに関しても、アルコールやコーヒーなどの嗜好品と同様に
適量を守って摂取する事が必要といえます。