食べ物の好みは、その人の体調や健康と関係があります。

 

誰でも何か特定の食べ物を無性に食べたくなる、
ということを経験した事があると思います。

 

そうした感情というのは体が、不足している栄養分を欲しているため、
ともいわれていますが、実際には経験則的な意味合いが強く、
特定の食べ物を欲しがる食物渇望とその栄養不足の関係を示すデータや根拠は、
現時点ではほとんど提示されていません。

 

また、普段食べているものを変える事で、人の性格をある程度変える事が出来る
ということが栄養学の見地から言われているそうです。

 

例えば、怒りっぽい、イライラしやすい性格の人は、
カルシウムを摂取する事でそうした感情を抑えることができます。

 

これはよく言われていますね。
カルシウムが不足すると神経伝達物質の調整の働きが鈍くなってしまうので、
ちょっとしたストレスにも神経が敏感に反応してしまい、
ついついイライラして、怒りっぽくなってしまいます。

 

同時にビタミンB1不足もイライラの原因になります。
ビタミンB1もストレスに対抗するのに必要な栄養素です。

 

そして、根気がない、集中力がない性格の人は、
お米を食べる事である程度改善させる事も出来ます。

 

ご飯に含まれている糖質は、脳内ではブドウ糖に変わり、
脳のエネルギー源となります。

 

そのエネルギー源であるブドウ糖が不足すると、脳の働きが悪くなり、
注意力も散漫になり、記憶力の低下、集中力の低下につながっていきます。

 

普段パン食だったり、インスタント中心の食生活の人は
ご飯食中心に変える事で、集中力がついてくるでしょう。

 

このように考えると、栄養と性格とはある程度関連している事が分かりますね。

 

もちろんその人の性格を根本からガラリと変えられるわけではなく、
栄養不足によって生じた体調の変化が、表面に現われてしまった部分に関しては
その栄養分を適量摂取することでいくらでも改善する余地は有るということです。