抗うつ薬にはいくつかの種類がありますが、
どの薬を使ったとしても副作用が表れてしまう可能性があります。
比較的副作用が少ないと言われているSSRIでも
人によっては耐えられないほどのつらい副作用となる事もあります。
そこで今回は、そうした副作用が表れた時の対処方法を紹介します。
対処方法を知って、抗うつ薬と上手に付き合っていくようにしましょう。
口の渇き
副作用として一番起きやすいのが、口の渇きでしょう。
口の渇きが激しくなるのは、薬が体内で効いている証拠ですから、
うつ病の改善に向かっている良い兆候と考えて、
あまりとらわれないようにしたいですね。
慣れてくれば、それほど気にもならなくなりますが、
どうしても気になる場合には、
うがいをする
口をすすぐ
氷をなめる
冷たいものを飲む
アメをなめる
ガムをかむ
といった方法で和らげる事ができますが、
飲み物やアメなどを使う場合には、
水分や糖分の摂り過ぎに注意するようにしましょう。
便秘
便秘も比較的起きやすい副作用です。
便秘の解消には、普段の食事の改善から行う事も必要です。
つまり、通常の便秘解消と同じように、
食物繊維の豊富な野菜や海草類を十分に摂る事を心がけます。
しかし、抗うつ薬の副作用で引き起こされる便秘の場合には、
こうした食事療法が効かないケースも考えられます。
そのような場合、そのまま放置してしまうと、
腸閉塞になってしまう事もありますので、
下剤を使って解消した方が良いでしょう。
下剤に関しては、一般的に市販されているものでも構いませんが、
できれば担当医に相談して処方してもらった方がより確実です。
立ちくらみ
まず、立ちくらみが起きた時には、すぐにその場にしゃがみ込みます。
立ちくらみは脳内血圧の急激な低下によって引き起こされるので、
椅子に座るだけでは不十分なことも多く、
できれば、その場で横になって症状が収まるのを待ちたいです。
そして、症状が治まってきたらゆっくりと立ち上がります。
立ちくらみは、急に起き上った時や体勢を変えた時に起きやすいですから、
常にゆっくりと行動するようにします。
起床時にも一気に起き上がらずに、まずは上半身を起こし、
それからゆっくりと立ち上がるようにしましょう。
立ちくらみは、外出時に起きてしまうと、転倒して怪我をしたり、
場合によっては、事故を起こしてしまう危険性もあるため、
担当医に相談して、抗うつ薬を変えてもらったり、
起立性低血圧の治療薬を併用するなどの対応をしてもらう事も
検討した方が良いかもしれません。
以上、一般的に起きやすい副作用とそれへの対応方法の紹介でした。