抗うつ薬はその成分の血中濃度を一定に保つためにも、
できるだけ定期的な時間間隔で服用するようにしたいです。
そんなに厳密に考える必要はないですが、
飲み忘れのないように、その日の服用分はその日のうちに飲むようにしましょう。
患者さんの中には、
「食後に服用」と指示されているため、
食事をしなかったので薬を飲まなかった、
という人もいるようですが、
一般的には、空腹時に服用しても構いません。
胃への影響が気になるのなら、牛乳と一緒に飲めば大丈夫です。
また、飲み忘れてしまったからといって、
2回分の薬をいっぺんに飲むのは問題になりますが、
肝臓や腎臓の機能に障害のない人なら、
2時間程度の間隔で服用しても心配はないでしょう。
定められた1日分の服用量は
なるべくその日のうちに飲み切るようにして下さい。
抗うつ薬の効果よりも副作用の方が早く現れる
患者さんによっては、吐き気やだるさなどの副作用が気になって
抗うつ薬の服用を途中で止めてしまう場合もあるようです。
しかし、ここで重要なことは、
抗うつ薬の効果よりも副作用の方が早く現れる
という事を認識しなければいけません。
抗うつ薬の効果が現れるのは、
服用を始めてからだいたい2週間後と考えてください。
それに対して、副作用の方はもっと早くから現れてきます。
この事実を知っておかないと、
「 」
と間違った認識を持ってしまいます。
ですので、初めのうちは副作用が起きたとしても
できるだけ我慢するようにしたいものです。
もしも、吐き気などの副作用がひどい場合は、
医師に相談しましょう。
耐えられないほどつらい時には、
処方量を減らしたり、薬の種類を変えたり、もしくは、
副作用を緩和する別の薬を併用するなどの処置を施してもらうようにします。