40代~50代の働き盛りの世代にうつ病の発症が最も多いと言われています。
人生で最も充実した年代であると同時に、もっともストレスを受ける世代でもあります。
会社では、異動や昇進に伴うプレッシャー、責任ある重要な仕事を任せられたり、
または、リストラに対する不安などもあります。
家庭では、子供の進路の問題や子供の独立、親の介護や近親者の死別なども起こりえます。
また、自分の健康の不安、老いの自覚など、さまざまなことがうつ病の発症のきっかけとなります。
仕事を持っている身ですので、「早く治さなければ」と焦ってしまいがちですが、
このように考えるのは、うつ病の治療には逆効果です。
焦らずゆっくりと治療することが、うつ病を治す早道となります。
以下に、中高年のうつ病の原因をいくつか上げておきます。
昇進うつ病
重要なポストについた途端、責任の重さを過剰に感じてうつ病になってしまう。
上昇停止症候群
これ以上の出世は望めない、と自覚してしまうと虚しさを覚え、うつ状態になってしまう。
サンドイッチ症候群
中間管理職のサラリーマンが上司と部下の間で板ばさみになることから生じるストレスで
うつ状態になってしまう。
中高年のうつ病治療には、家族や職場の理解とサポートが必要です。
本人が治療に専念できるような環境を整えてあげることが一番大切です。