うつ病という診断を受けて、適切に薬の処方をしているにも関わらず、
効果が表れないものを難治性うつ病と呼んでいます。

 

このような場合は、薬の種類や量を変えたり、場合によっては精神療法などを
加えて回復をはかることになります。

 

また、最近の若い人のうつ病のケースには治るのに時間がかかるタイプもよくあるそうです。
まず、本当にうつ病なのか見極めるのが難しくなっていると言われています。

 

例えば、若い年齢で発症しやすい統合失調症や適応障害(社会環境に適応できずに、
心身、行動に問題が生じる病気)と間違いやすい、
またはそれらを併発しているケースもあって、その見極めがとても重要です。

 

仮に、うつ病以外の病気を併発している場合は、その病気に適切な治療を行った上で、
必要であれば、うつ病の治療を併せて行っていきます。

 

また、最近は社交恐怖、対人恐怖といった、人からどう見られているのか心配で
人前に出ると極端に緊張するタイプの不安障害と、うつ病が併存している若い人が
増えています。

 

このような人は家族間に問題を抱えている場合が多くて、その問題を解決する為の
精神療法なども併せて行う必要があり、治療に時間がかかることもあります。