今のストレス社会を生き抜いていく為には、
身体的な健康だけでなく、精神的な健康にも気を配る必要があります。
しかし、体の健康は考えていても、心の健康まで考えている人は
それほどいないのが現実です。
一般的には、体の異常が現れてくれば、病気であると認識できても、
気持ちの落ち込みなどは、病気として認識しづらい傾向にあります。
本人としても、気持ちの落ち込みと病気との関連について、
詳しく知っているわけではないので、
病気として認めたくない部分もあるんでしょう。
しかし、気持ちの落ち込みが長く続いてしまい、
いつまでもふさぎこんだ状態のままで、
何事に対してもやる気がなくなってきたら、
それはうつ病の症状であると認めざるを得ないでしょう。
こういった状態を放置していると、男性ならば仕事、女性ならば家事など、
あらゆることのやる気が無くなり、それまで楽しみだった趣味についても
関心がなくなってきます。
そして、
「こんなにやる気が無くて、集中力も無い私はダメな人間だ」
といった罪悪感も感じるようになり、
「これからの人生どうやって生きていけば良いのか」
という不安も強くなっていきます。
更に症状が重くなると、
「こんな自分はいない方がマシだ」
と絶望感を抱くようになり、自ら命を絶ってしまう危険性もあります。
こうした不安感、罪悪感、絶望感などは、
全てうつ病という心の病気がそう感じさせているものであり、
決して本人の意思ではないと理解しなければいけません。
病気が治れば、そうした思いも自然に消えていきます。
うつ病というのは、過度のストレスが慢性的に続いた為に、
心が悲鳴をあげている状態である事を認識して、
早めに対処していきましょう。