うつ病というのは、仕事上の人間関係のトラブルだとか、
ご近所付き合いでのトラブルだとか、対外的な要因で発症する事が多いです。
しかし、そうしたトラブルなども、
家に戻って家族とゆっくり過ごし、リラックスした時間を楽しむ事で
ストレス軽減につながり、心に溜まった抑圧を解放することができ、
精神的な病気にかかりにくくしてくれます。
ですので、家庭というのは、心のオアシスであって欲しいものですが、
実際には、必ずしもそうとは言えない事情の家庭も多くいらっしゃるものです。
最近では熟年離婚が増えている傾向にあるとの事ですが、
そうしたことがうつ病のきっかけになることもありますし、
離婚とまではいかなくても、家庭内別居のような夫婦仲の破綻が
うつ病の要因となってしまうこともあります。
仕事でストレスがたまり、家庭でも落ち着く事ができないとなると、
心にとって良いはずがありませんね。
ですので、できれば夫婦仲くらいは良くして、
帰っていく家を落ち着く場所にして欲しいですね。
夫婦仲を良くするには、
相手に対する思いやりを持つことが大切です。
夫婦が対立関係になってしまう原因は、お互いに相手に対して一方的に
「自分に対する思いやり」を要求しあうところにあります。
本来は、自分が相手に対して思いやりを持って接してあげる事が
先であるはずなのに、自分からは相手に対して思いやりをかけず、
相手にだけ自分への思いやりを期待している事が、
すれ違いの大きな原因であるといえます。
つまり、夫婦のどちらも自己主張ばかりをする事で、
お互いすれ違ってしまうわけです。
当たり前の事ですが、夫婦はどちらも所有物ではありません。
夫は、
「自分は仕事で一生懸命働いているから、妻は自分の為に貢献すべきだ」
なんて思って良いはずがありません。
妻は、
「私は家庭内のことをきちんとやっているから、夫はお給料だけ持ってくればいい」
なんて思って良いはずがありません。
家庭内がうまくいくには、お互いがお互いに対して
寛容であり、理解しあい、尊敬しあえることが条件となります。
二人はそれぞれ対等の立場で自分の役割を分担しあっているので、
どちらかが従属するという関係性ではありません。
相手を思いやり、常に感謝の心で接していれば、
家庭内のトラブルも減り、ひいてはうつ病などの病気にもかかりにくくなります。