人間は動物の中では、最も脳が発達しています。
特に理性をつかさどる大脳新皮質が発達しています。
ですので、ともすれば頭で考える事だけで
自分をなんとかコントロールしようとします。
例えば、
「もっと頑張ろう」
「あちらは大丈夫だろうか」
「こうでなくてはいけない」
など、いろいろ考えてしまいます。
しかし、人間には頭で考えて行動する以外にも
呼吸をしたり、食べ物を消化吸収したり、
人間の意思とは無関係に働いてくれる機能もたくさん備わっています。
そして、それらをコントロールしてくれているのが自律神経です。
しかし、そのように自律神経によって無意識のうちに
正常な体の状態を保とうとしてくれている事に対して、
人間は高等動物であるが故に、余計な事を考え、心配し、
無理な生活習慣を続ける、などをして、
自律神経の働きを悪くしてしまうような行動をとってしまいがちになります。
どういう事かというと、
人間独特の「~し過ぎ」です。
食べ過ぎ、飲み過ぎ、働き過ぎ、気を使い過ぎ
などの行動の事です。
こうした事が続いたり、重なったりすると、
本当ならバランスよく体の機能を調整してくれるはずの自律神経が
そのバランスを崩してしまい、
さまざまな機能失調の症状が現われてしまいます。