ノルアドレナリンの分泌量が増えると、感情、思考の活動が高まります。
それにより意欲的になったり、活力に満ちた行動がとれるようになります。
ですので、ノルアドレナリンの量を減らさない為にも
細胞内での合成を高めることが必要です。
ノルアドレナリンの原材料もアミノ酸で、これはフェニルアラニンといいます。
トリプトファンと同じく必須アミノ酸のひとつで、
体内に摂取されると、チロシンというアミノ酸に変わります。
チロシンが神経伝達物質のひとつであるドーパミンに変わり、
ここからノルアドレナリンが作られます。
フェニルアラニンもチロシンも、どちらもアミノ酸なので、
トリプトファンと同じようにタンパク質食品に多く含まれます。
肉類、鰹節、チーズ、牛乳、卵黄などの他、
バナナ、ピーナッツ、タケノコなどにも多く含まれています。
うつ病の回復期になると、肉類を食べたくなる人が
多くなる傾向があるそうです。
これは、体がフェニルアラニンやチロシンを
欲しがっているからではないかと言われています。
また、ノルアドレナリンの場合も、セロトニンの時と同様に
原材料を摂取するだけでなく、
それを体内で生成されやすい状況にする事も必要で、
ビタミンB6,B12,Cといった補酵素を摂取する事も重要なポイントとなります。