人間以外の動物は、ストレスが回避されると、
すぐにストレスを忘れてしまいます。
例えば、たった今ライオンに襲われ、
生命の危機にさらされていたヌウの子どもも、
母ヌウがライオンを追っ払ってくれれば、
その後は何事もなかったように、近くの草を食べ始めます。
しかし、人間はそう簡単ではありません。
あとあとまでストレスを記憶します。
その結果、ストレスが蓄積されたり、
「また、あの時のようなストレスが加わるのではないか」と
不安になったりします。
そして、その不安が新たなストレスの元となってしまいます。
この悪循環がうつ病に繋がっていきます。
では、こうした悪循環を断ち切るにはどうしたらよいのでしょうか。
私たちの体や心には、
襲われたストレスから逃れる無意識的な行動システムが備わっています。
これを「ストレス回避」といいます。
ストレスに負けないようにするには、
上手なストレス回避法を覚えて、
ストレスを恐れない、負けない自分になることが必要です。
ストレスを感じたら、すぐにストレス回避法を試してみて、
心をスーッと軽くするようにしましょう。
ストレスとうまく付き合い、上手にかわすストレスマネージメントは
心と体の健康管理には欠かせないものです。
日頃からストレスをできるだけ早くこまめに解消して、
ストレスを溜めないようすにするクセをつけておきましょう。