心身への影響が大きい嗜好品として挙げられるのが、タバコです。
タバコに含まれているニコチンには覚醒、興奮作用があり、
自律神経の中の交感神経を一時的に刺激するので、
集中力を高めたり、気分転換できたりします。
ニコチンというのは、鼻や肺などの粘膜から、直接吸収されるので、
コーヒーなどに含まれるカフェインよりもはるかに即効性があって、
また、血中濃度が低下するのも早いです。
それにより、すぐに吸いたくなるという依存性を生じやすく、
喫煙本数が増えていってしまいます。
ニコチンの血中濃度が低下すると、体がニコチンを欲しがって
イライラしたり、だるさを感じたり、集中できないなどの禁痰症状が起こる為に、
ついついタバコを吸ってしまい、ある意味では合法的なドラッグと言えるでしょう。
最初はみんな、「何となく」「興味本位で」吸ってみるわけですが、
依存性が強くなると、
「リラックスする為に」「吸うとホッとする」
という気持ちに変わり、
更に依存度が増していくと、
「吸わないと落ち着かない」「タバコがないとイライラする」
という気持ちに変化していきます。
最初はリラックスに役立っていたわけですが、
依存度が増すにつれて、タバコ自体がストレス要因に変わってしまっています。
もちろん精神的な依存性だけではなく、発がん性物質であることや、
呼吸器系の疾患、循環器系の疾患を招きやすいものでもあります。
タバコは「百害あって一利なし」です。
心の改善には精神的依存の強いタバコは、やめるに越した事はないですね。