うつ病になると、情緒が不安定になってしまうこともあります。

 

これは、気持ちの落ち込み、憂うつな気分、不安や悲しみなど、
心のエネルギーが低下している状態の時に、
交感神経を必要以上に興奮させることで、
なんとかカバーしている状態といえます。

 

気力がない、意欲が湧かないのを補う為に、
交感神経を昂ぶらせ、無理矢理非常用の力を振り絞っていることになります。

 

そして、この影響により、性格的には普段見られない様な
攻撃的な面を見せる事もあります。

 

そうなるとかなり情緒が不安定になります。

 

男性であるならば、イライラするとか、怒りやすい、キレやすいという現象になり、
女性ならば、直ぐ泣いてしまうという現象が目立ってきます。

 

10代や20代の人では、情緒的に未成熟な人の場合、
衝動性を自分でコントロールする事ができなくて、
周囲に当り散らしたり、暴力を振るったりすることもあります。

 

また、そうした行為により、本当はうつ病が原因にも関わらず、
それが見落とされ、パーソナリティー障害と誤診されることもあるそうです。

 

(パーソナリティー障害とは、本人の持っている極端な考えや行動により、
社会生活に適応できない状態の事です)

 

そして、20代後半から30代で社会経験が豊富な人でも、
みんなの前で泣いてしまうなど、周りが驚くような
感情の不安定さを示す事もあります。

 

こうした事はうつ病の症状の一つといえます。