このブログでは自律神経について、度々、書いていますが、
改めてどういうものなのか確認しておきます。
自律神経とは、脳と体の各部分をつなぐ末梢神経の1つの事です。
末梢神経は、体全身に網の目のように張り巡らされており、
「運動神経系」「知覚神経系」「自律神経系」の3つに分類されます。
運動神経系は、手や足などの体の各部分を動かす為の神経の事で、
知覚神経系は、暑い、寒い、痛い、などの知覚を脳に伝える神経の事です。
それらに対して、自律神経系は少し役割が異なります。
どういうことかというと、自律神経系は人間の意思とは無関係に
外界からの刺激や体内での刺激に対して、
自動的に反応して活動してくれるものです。
簡単に説明すると、
体が外部から刺激を受けたり、体内で何かしらの変化が起きたりすると、
自律神経は、その情報を脳の自律神経の中枢に伝達します。
情報をキャッチした中枢は、それに対してどのように反応すべきかを
再度自律神経を介して、臓器や器官に指令する、
という仕組みによって、体の機能は制御されています。
このような自律神経の働きは、体のあらゆる部分で行われています。
心臓や胃腸や気管、血管や涙腺など人間の生命の維持に関わる全ての機能に
備わっています。
そうした自律神経の作用によって、私たちは何も意識しなくても
臓器や器官はそれぞれ、自身の役割を果たしてくれている訳です。
別の言い方をするならば、
自律神経とは、生命維持の為に全身をコントロールしている
自動調節装置ともいえるでしょう。