うつ病の改善にはセロトニン神経を活性化させなければならず、
その為には、太陽の光を浴びる事が必要です。
しかし、現代社会では、その人の生活スタイル、さまざまな事情により、
規則正しく生活し、太陽の光を浴びる事のできない人もたくさんいます。
例えば、太陽の光を浴びたくても、北の地域に住んでいる人などは、
冬になると雪が多く、なかなか太陽が姿を現すような好天に恵まれない事も多いです。
また、カーテンを閉め切った部屋の中で、一日中仕事をしていて、
毎日パソコンに向かい合っているだけという人もいるでしょう。
ちなみに、うつ病改善に必要な明るさというのは、2500ルクス以上とされており、
晴れた日の太陽光には、これ以上の十分な明るさがありますが、
デパートや百貨店などの照明は、1000ルクス以下、
事務所などの蛍光灯では、500ルクス以下となっており、
十分な明るさとはいえません。
こうした事情を考慮し、どうしても太陽の光を浴びる事ができない、という人は、
セロトニン神経を活性化させるためのもうひとつの方法である、
「リズム運動」を行う習慣を身につけるようにしましょう。
たとえ太陽の光を浴びる事ができなくても、
リズム運動を毎日の生活で取り入れるだけで、
ストレスは解消され、生活が大きく変わる可能性もあります。
では、そのリズム運動というのは、どういうものかというと、
「一定のリズムを刻みながら体を動かす事」です。
一定のリズムを刻んでいる事なら何でもいいです。
動かす体の部分もどこでもいいです。
リズム運動というのは、さまざまなものがありますので、
自分の生活に合ったものを選んで、毎日の習慣として取り入れて欲しいです。
具体的には、どういうものがあるのかというと、
ウォーキング、ジョギング、マラソン、サイクリング、
水泳、エアロビクス
などなど。
一定のリズムを刻みさえすればよく、激しさは関係ありません。
こうした運動系以外にも、もっとお手軽にできるものでは、
ゆっくりとしたリズムで行う腹式呼吸、
ヨガや太極拳、そして座禅、
もっと簡単なものでは、ガムを噛むという咀嚼行為もリズム運動です。
こうしたリズム運動を最低5分間行えば、
脳の中でセロトニン神経が活性化され、
セロトニンの分泌量が増えることがわかっています。