うつ病を根本的に改善するには、
脳内のセロトニン神経のインパルス頻度を高めて、
セロトニンの放出量を増やしていく事が必要です。
では、そうしたセロトニン神経の活性化の為に何を行えばよいのかというと、
一番簡単な方法としては、太陽の光を浴びる事です。
私たちの生体活動には、自分たちが思っている以上に太陽の光が
密接に関係しています。
人間は誰でも体内時計を持っています。
しかし、この体内時計というのは、非常にずれ易く、
残業や夜更かし、休みの日に昼過ぎまで寝ていたりするだけで、
簡単にずれてしまいます。
こうした体内時計のズレを修正してくれるのは、
太陽の光なんです。
脳は、太陽の光を受けると、自律神経を交感神経が優位の状態に切り替え、
活動レベルを上げるように命令を出します。
そして、日没とともに自律神経を副交感神経が優位の状態に切り換え、
生体活動レベルを下げて、エネルギーを蓄積するように命令を出します。
これと関連して、
目の網膜から入った光信号の影響を直接受けるのが、
セロトニン神経です。
セロトニン神経は、覚醒と睡眠によってインパルスの頻度を変えますが、
このスイッチングに影響を与えているのが光信号です。
つまり、網膜から入った太陽の光が、信号として脳内に達する事で、
セロトニン神経は興奮し、インパルスの頻度を上げて、
脳を覚醒状態にする、ということです。
ですので、セロトニンの放出量を増やすには、
太陽の光を浴びる事が一番簡単にできる方法といえます。