人間の心は不思議なもので、ストレスを嫌う半面、
逆にストレスを喜ぶという心理も併せ持っています。
例えば、テーマパークなどにある絶叫マシーンやバンジージャンプなどは
その典型例でしょう。
自分の生命が危うくなるほどの恐怖を味わうにも関わらず、
その恐怖体験を何度も経験したくなる人が大勢います。
人間はストレスを苦しく感じながらも、逆にそれを楽しむ事もできます。
ストレスを苦しい感じるのか、楽しいと感じるかは、
そのストレスをどのように受け止めるかによって、だいぶん違ってきます。
プロ野球巨人の名誉監督である長嶋茂雄さんの有名な言葉に、
「プレッシャーを楽しむ事ができれば、その人は強いですね。」
というものがあります。
まさしくこの感覚ですね。
自分が今受けているストレスを
どうにかして楽しみに変えることができるようになれば、
うつ病などの心の病気にかかる事はないでしょう。
また、ストレスが有害になるのか、無害になるのかは
人それぞれの性格や体質などにより、かなり異なってきます。
同じストレスを受けたとしても、受け手によってその反応はさまざまです。
例えば、気温20度くらいが最適とする人もいれば、
25度でも寒くてしょうがない、と感じる人もいます。
この前テレビを見ていた時に、
グルメレポートでお馴染みのテレビタレント石塚さんが出ていました。
石塚さんといえば、太っていて「まいうー」というフレーズが有名ですね。
その石塚さんが、生鮮食品を保存している巨大な冷凍保管倉庫に入る
という場面がありました。
その中の温度はマイナス30度ほどで、
普通の人なら凍えてすぐにでも逃げ出したいと思うはずですが、
石塚さんは
「この倉庫の中は、ちょっと涼しいですね」
とネタなのか、本気なのか、どっちとも取れる面白いコメントを
おっしゃっていました。
これほどストレスの受け取り方は、人によって違ってくるんですね。
逆にいえば、ストレスとは受け取り方次第でどうにでもなる
ということが言えるわけです。