社会が複雑になり、人間関係が複雑になり、
ストレスが多くなっている社会状況の中で、
「うつ病の患者さんが増えている」という事が
各種メディアでも取り上げられ、
本が出版されたり、テレビで特集が組まれたりしています。
そうした状況ですので、
近年ではうつ病が、世間でもかなり認知されるようになりましたが、
普通の人は、そんなにうつ病に関して詳しいわけではなく、
誤解をしている人がたくさんいます。
たとえば、以下のような事です。
・気合と根性で乗り切れる
・うつ病になるのは本人が性格的に弱いからだ
・うつ病の薬は、他の薬と比べて危険だ
・少し休んで症状が治まったから、もう大丈夫だろう
・回復までに3~5年かかる
これらは全て間違った認識です。
うつ病というのは、その病気の性格上、
どうしてもネガティブな印象をもってしまいます。
うつ症状を見せる病気には、さまざまなものがあり、
回復までに数年という時間がかかる場合も確かにありますが、
そうした治りにくいケースはごく僅かに過ぎません。
現在問題になっているストレス過多による典型的なうつ病に関しては、
きちんとした正しい治療を行えば、長くても1年ほどで克服できます。
うつ病の初期治療においては、最初の3ヶ月ほどは
しっかりとした休息をとる事が必要です。
しかし、少し動けるようになったからといって、
中途半端な状態で仕事に復帰しようとしたりすると、
逆に悪化してしまい、結果的に回復が長引いてしまう事になります。
うつ症状に悩んでいる人も、その周りの人も、
うつ病という病気を正しく理解することが必要です。
それが改善への前提条件です。
→プチ認知療法
うつを正しく理解する事ができます。
上手に頑張る為の方法がまとめられています。